この会社に入って衝撃的だったのは、「人は絶対ミスをする」という考え方です。ミスした人を責めるのではなく、ミスをしないようにどうするか、を重視しているのです。私自身、中途入社で技術面の知識や経験が不足していたため、顧客が要求している仕様が理解できなくて何度も聞き返したり、社内に間違えて伝えたりしたことがありましたが、そのたび先輩や周りの人にフォローしてもらいました。
入社して半年間、現場を回らせてもらったこともありがたかったです。「事件は現場で起きているんだ!」じゃありませんが、現場には技術用語、工程、問題点、最新情報などなど勉強することがいっぱいです。また、人を覚え、こちらも人に覚えてもらえたことで、後々仕事が発生した時に話がしやすくなりました。
営業技術課には技術営業ができる人材が集められており、営業なのに技術的な相談にも対応できるのがすごいと思います(私はまだまだです…)。そんな中で私も新規顧客や新規オーダーの開拓を目標に頑張っています。そのために今はなんでも経験することだと思っています。だからこそ現場に行くことを大事にしています。
私は就職氷河期に社会に出ましたから職種を選ぶ贅沢は言えませんでした。営業という仕事はたしかに難しいです。決まった方程式はありません。お客様の「ありがとう」がすべてです。でも、乾杯をする瞬間、この仕事をやっていてよかったとつくづく思います。大きな仕事が一段落した時や展示会が終わったときなどに、失敗談や苦労話を肴に笑って飲むのは最高です。
顧客からの相談や困りごとに対応できたときも、「やった」という手ごたえを感じます。また、少人数の会社だからこそ会社案内やホームページの作成など営業外の仕事にも携われたことがよい経験になっています。
現在、就活中の方も厳しい時代で大変だと思いますが、どんな会社に入るかより、入って何をしたいかを想像して会社を選ぶことが大切だと思います。実際、学校で学ぶより社会に出てから学ぶことのほうがはるかに多いです。頑張ってください。